高校時代からの親友の結婚祝いに、ピアノソロの作品を書きました。
高校生のとき、「優香の曲でバージンロードを歩くのだ!」と冗談交じりで言ってくれていた彼女が、本当に、私の曲をバックに、ドレス姿で、ご両親へのお手紙を読んでくれるなんて。
曲には、「咲きこぼれ」とタイトルをつけ、楽譜と音源を彼女への結婚祝いとして贈りました。
「誰か一人のために曲を書く」ことは、これまで、クラシック界でも多くの作曲家がやってきたことですが、こんなに難しいことだったとは…。
いつもと違う、「やりにくさ」がある。
想いの強さから、そんな風に思っのですが、そんな矢先に、今度は大学時代からの友人の結婚式で、歌曲の伴奏をする機会がありました。
シューマンの「献呈」とリストの「愛の歌」。言わずと知れた超有名ラブソング。
これがまたどちらも、公にもそうでなくても誰かを想って書かれた本当に素晴らしい音楽。
最近、身を以て体験していたこともあって、その感動は、より深く。
また、この作品を自身で演奏していたことを思うと、彼らの創造力・表現力はどれだけ大きなものなのか…。
おめでたい機会に、誰かのために書くことと、誰かのために弾くことで、改めて、これまでの作曲家の偉大さと大胆さに、唸るように感心してしまいました。